「コバルトブルー マリンブルー
8月の喧噪をひきずって
セルリアンブルーの9月がはじまる」
岡野史佳 『フルーツ果汁100%』
同居人が去っていくのを見送るくらいはしないと、と早起きしたのはいいものの、低血圧でふらふら。これはいけん、と珈琲を飲んだら、カフェインの作用で心臓の鼓動が速くなって倒れる(^^; 5分ほど横になっていたら治りましたけれど。
物音がするので部屋の外に出てみると、いつの間にかサビーネがエレベーターに乗ろうとしている(ぉぃぉぃ)。あわてて飛び出したのですが、そこには大量の荷物が。スーツケースとリュックサックが2つずつに、ボストンバッグ……。タクシーを呼び止めたはいいものの、これは誰か手伝わなきゃいけないということで私が急遽同乗。理由は、ペルー人2人は、朝食前で嫌がったから…… まぁ、ここで断固拒絶して仕事に出かけられるような性格なら、社会保障法を副専攻にしたりしませんから、いいのですけれど。
しかし、重い。スーツケース1つで軽く20kgは超えています。鞄1つを運ぶのでも苦労するのに、私の約66%しか身長を持たないサビーネが運べるわけがない。あーあ、リュックをかついで歩いただけでステンッと転んでるし。それでも、クマのぬいぐるみを持ち帰ろうとするのが女の子なのだな。
大学から戻ってくると、スイスから速達が届いていました。中には、先日予約したホテルからの確認状。しかし読めない。郵送で書類を送ってくるのはしっかりしていると思うけれど、どうしてドイツ語で送ってくるかな…… 第2外国語は独語だったので、かろうじて何が届いたのかはわかりましたが。大学に入った時にはカール=マルクスの著書を原書で読もうという壮大な夢を持っていたのに、割り当てられた授業はドイツ語版『奥の細道』を和訳するという極めて「アカデミック」なものでして。未だに、担当だった石橋教官の意図を理解するに至っていません。やる気を喪失したもののこれが必修科目であったため、40万円の追加料金を払って学部在学期間を1年間延長したという過去があるのだ。
先日、池田在住のKたんから“Repeatedly”というMADムービーを紹介してもらったのですが、その冒頭の音楽ソースが気になって仕方がありませんでした。歌い出しが“Rex”であるのは聞き取れたので、モーツァルトのレクイエムからの連想でミサ曲だろうと思っていたのですが。なんと、『エ〓スコン△ット4』というシューティングの音楽だったのでした。やはりモチーフは鎮魂歌。最近のゲームって、こんな音楽まで使うのですね。
製作元が歌詞と解説をウェブサイトに載せていたので取り寄せてみたのですが――訳詞を見なくても意味が分かる。ラテン語だというのに(^^; さすがに2語目の“tremendo”が「沼地、恐ろしい、ものすごい」という意味なのは辞書を調べて知りましたが、それでもスペイン語として読めてしまう。スペイン語がラテン語から派生した言語であるということを改めて知ったのでした。
ドメインを取りました。かれこれ2年ほど前からたくらんではいたのですが、なかなか踏ん切りがつかなくて。それが先月、いまお世話になっているところが利用しているホスティング業者が突然に廃業すると伝えてきて、あわや一時休止かという事態になりました。結果的には管理者の尽力で回避できたものの、かなり心配しました。仕事で使っている名刺には、@fumica.com のアドレスを書いてあります。また、200人を超える読者を抱えるメールマガジンを発行しているという責任があり、ころころ連絡先が変わるという事態は避けたい。
それに今日は
さて、ドメイン取得を決断したら、次は業者選びです。しなければならないことは2つあって、(1)レジストラーと呼ばれる登録代行業者に、ドメイン名を登記してもらう、(2)ホスティング業者から文書や画像の配置場所(サーバー)を借り、その住所をレジストラーに連絡する――という手続が必要になります。
自前ドメインというと、.com/.net/.jp/.cc/.to あたりが定番ではないでしょうか。ところが私、どうしても英国ドメインを取りたかったのです。そうなると“.co.uk”を選べるところという選考基準で、自ずと候補は絞られてしまいました。最初は米国の老舗業者である Register.com にしようとしたのですが、2年分で$90というのは酔狂でやるには少々高い。そこで、バリュードメイン(Value-Domain)を通じて登録しました。.ukドメインは最低契約期間が2年なのですが、それでも請求額は2,066円(7%のクレジット手数料を含む)。
さて次はホスティング。ところが、開業者の数が多すぎて、どこがいいのか決められない。迷っても仕方がないので、エクスリア(XREA)にしてしまいました。ここ、無料ホスティングを提供しているところなのですが、実質的には「バリュードメインでドメインを取得した人」でなければ登録できません。そのぶん連携が強く、設定に必要な情報もそろっていたので、練習用には悪くはないだろうと考えました。メールアドレスも100個設定できるので、知人に配るには十分な量。使ってみて性能が思わしくないようなら、別業社に乗り換えればいいだけのことです。こちらには「有料広告免除サービス」という名目で、1年分2,556円支払いました。それでも、ドメイン取得費用と併せた年間維持費は3,589円。
ウェブサイトに広告が出ても構わない、メールアドレスとして使う、というならば、1,000円/年たらずで独自ドメインを運用することも可能。費用面での障壁は、いつの間にかこんなにも低くなっていたのですね。
明日からスイス旅行。バルセロナ発の航空券を買いました。もちろん、バレンシア―バルセロナ間も飛行機で移動できるのですが、往復で100ユーロかかります。バス移動だと往復42ユーロで済むので、同じお金を使うなら前泊してバルセロナ観光もしようと考えました。バルサへは、5年前の最初のスペイン旅行で行ったきりですし。
どうも無駄に気合いが入っていたらしく早朝5時に目が覚める。もしかしたら7時の便に間に合うかも、と出かける支度を始めたのですが、朝食の準備をしていて大事件が発生。食器棚を開けたら、カビが大発生していたのです(泣) どうやらここ2日間のうちに、同居人の誰かが汁物をこぼしたまま放置していたらしい。しかもそれが、ほんの少し開いていた私の棚に流れ込んで…… このまま出かけると誤解を受けそうなので、掃除を始めました。そんなこともあって、バス駅についたのが7時ちょうど。2時間ほど待合室でぼーっとするはめになりました。
所要時間は4時間20分。特急でも4時間かかるので大して差はないのに、料金はバスの方が安い。ただし、「それなり」の速度で走るので、ちょっと怖いような気もします。バルセロナ北駅に来るのは初めてだったので出口を探して少し迷う。地下鉄で移動し、まずはホテルにチェックイン。ゴシック地区にある“Hotel Don Jaime I”にしたのですが、ここは5年前にも泊まったことのあるところ〔写真〕。記憶の中で少し美化されていたのですが、それでも1泊42ユーロと格安でいいところなのは変わっていませんでした。
ランブラス通り〔写真〕に出ると、アメリカンエクスプレスの営業所がありました。スイスまでどうやって資金を移動させようか困っていたので、トラベラーズ・チェックの価格を物色。ところが、T/Cのレートが悪いうえに、販売手数料が高い。現金化のときにまた手数料を取られる考え、やめにしました。
再び地下鉄に乗り。バルセロナの象徴ともいえるサグラダ・ファミリア聖堂へ。ちょうど食事時だったので、手頃な店に入り定食を注文。1皿目の欄に「お米のサラダ」というのがあったので、頼んでみました。出てきたものは、ツナご飯に赤/緑ピーマンのみじん切りを混ぜ込み、ドレッシングをたっぷりかけたもの。これのどこが『サラダ』なのか、見識を疑うようなものでした〔写真〕。でも、サウザンアイランド・ドレッシングの強烈さ故に、口の中に入れるとそれは「サラダ」と認識されてしまうのです。人間の感性とは不思議ですね。あまりのことに2皿目の名前を忘れてしまったのですが、ごく普通の「焼きソーセージと豆の盛り合わせ、アリオリソース添え」でした。
さて、改めて聖家族教会へ〔写真〕。ちなみに、外観を眺めるだけなら入場料はかかりません。生誕の門の前に立つと、素晴らしいの一言に尽きます。石で出来ているのに、したたり落ちてくるのではないかと思うほど〔写真〕。これほどまでに人を感動させられる近代建築を、他には知りません。天才建築家ガウディの遺作を見るために、バルセロナへは足を運んでみるべきです。
時間の許す限り彼の足跡を追ってみようと思いました。続いては、グエル公園〔写真〕。地下鉄バイカルカ駅の近くに長いエスカレーターがあり、これに乗ると公園の裏門まで着いてしまうという優れもの。どうしてこんなものがあるのか謎なのですが。雪が降る地域の出身者にとっては、機械設備が屋外にあるというだけで違和感があります。東京だと外気にさらされる場所にエレベーターがあったりしますが、札幌でそんなものを造ると雪が詰まって扉が閉まらなくなります。
次は、カサ・ミラ。まず屋上の奇妙な煙突を眺めたあと〔写真〕、5階の資料館、4階のアパート内部を見学してきました。その後は再びランブラスへ戻り、グエル邸。時間も遅くなってきたので、外から見るだけ。
日没後、カタルーニャ広場にあるfnacへ。ここは柔らかめの書籍が充実しているので、観光客とか外国人に便利。店内撮影はあまり好ましくないのだけれど、「国外における日本文化の紹介に関する学術的研究」ということで……
4泊のスイス旅行。これは別項目にしました。
13時頃、地震ががありました。震度2強くらい、かな。揺れはすぐに収まりました。ところが、同僚達は大騒ぎ。続々と廊下に集合して、「私、地震なんてはじめて〜」とか言ってます。しまいには、「今日の揺れは、東京と比べてどうだったかね?」という質問を振られたりして(汗)
帰宅すると、新しい同居人が来ていました。セレーナというフィンランド人です。いかにも北欧系な、眼鏡っ娘。ところが、スペイン語がまったく×。そうなると英語での意思疎通になります。
スパングリッシュ(Spanglish)をご存知でしょうか。米国の中西部から南部にかけての地域へは、スペイン語を話すメキシコ以南からの移民が多数流入しています。最新の統計では黒人の数を超え、マイノリティとして最大になったようです。その影響でカリフォルニアやマイアミでは、英語を話しているつもりだけれど実はスペイン語(&その逆)という言語が生じました。これをスパングリッシュと呼びます。
まさにそれ。いや、be動詞の“is”を使おうとしているのに、ser動詞の“es”にしてしまうから、より深刻。
昨日、日本食材店“Japon.es”に味噌と醤油を買いに行ったら、賞味期限が切れるガンモとコンニャクをもらいました。訳ありの品とは言え、購入したものとおまけが同額だったりする(汗)
がんもどきの方は、昨日のうちにいただいたのですけれど、さてコンニャク。どうしましょうか…… 他に思いつかなかったので、お魚さん風味のスープで煮たあと、味噌をだし汁で溶いて即席おでんにしました。
コンニャクは、簡単なようで難しいね。
「日本マンガと文化の集い」という広告を見かけたので、隣の県のカステジョン(Castellon)まで出かけてきました。近郊線に乗って片道1時間。駅から10分ほどの公民館が会場でした。しかし、建物内に入っても、あの独特の切迫感というか、オーラが感じられない。サロンでは、ご近所の老人達が食事会などしていらっしゃるし。即売会の会場に辿り着いたのですが、専門用語でサークルスペース6つ分の規模。
例えて言うなら、「葉鍵っ子がよろずイベントに行ってみたら、スラダン/ママレ/ウテナ/コナンのやおい系で、しかも虎やメッセに流している大手の委託ばっかりだった」というような。要は、思いっきり場違いな感じ。もう少し実情に即して説明すると、出品者が処理に困った品々を持ち寄ったノミの市だったのでした。日本文化講座の方を見てみると、カタカナの練習をしている人の横にPS2が3台。体重の管理能力に障害を持つ人が、ちぃTシャツを着ていたというのが数少ない「それらしい」光景でした。
話しかけてみようかと思ったけれど、下手にオトモダチになったら困るなぁという気がしたので、さくっと帰ってきました(^^;
先日、ヘスス教授が声をかけてくれました。「セタは好きかい? こんどの金曜日、大学が臨時休校になるから、一緒に採りに行こう」
Seta? 思い浮かんだのは 「かすみ/みき/愛菜/悠」 だったのですけれど、それは絶対に違う。辞書を引いてみると、キノコのことでした。はい、行きます行きます。
そんなわけで、秋の行楽に行ってきました。お出かけ先は、バレンシアから100km離れたテルエルという所。湿気の多いところに行くのかと思ったら、草原と言うには草が足りない荒れ地で車が停まりました。探していくと、草の根元に白いキノコがあります。なんか、スペインでキノコ探しをするなんて意外〜。
あまり数が集まらなかったので、場所を変えて再挑戦。こんどは、松林が舞台。――って、松の木の根本で採れるキノコって、あれのことですか!? 日本の意地を掛けて捜索にあたったのですが、こちらは収穫なし。そんな簡単に見つからないから、価値があるんだよね。
このあたりは生ハムの産地ということで、工場へ寄って買い付け。教授2人は、生ハムを丸ごと1本ずつ購入。ひとつ10kgくらいで、価格は85ユーロ(11,000円)。私はというと、積極的に肉を食べようと言う気にはならないけれど、まったく食べないわけではないので500gの小片を購入。
このとき不安があったのですが、家に帰って不安は現実化しました。生ハムは薄〜く切っていただくのですが、うまく切れないのです(汗) 厚さが通常比3倍くらいになってしまう……。
その後、ヴィセン教授に昼食をおごっていただいてから帰宅しました。主菜は、たらのすり身のコロケッタ(コロッケの語源)。油の処理が面倒なため家では避けていたので、揚げ物は久しぶりでした。